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人間の体内に埋め込む物質には、きわめて厳しく高いハードルが設けられています。
毒性がないこと、アレルギー反応を起こさないこと、発がん性がないこと、人体との適合性があり、
決して生体を損なわないこと、代謝異常を起こさないこと、体のなかで劣化・磨耗・分解が起こらないこと。
そして、その物質が強度と弾力性を備え、かつ安定した物質であること等々。 人工歯根の素材にチタンが
最適であることを最初に発見したのが、当時、スウェーデンのルント大学の教授だった
ブローネマルクでした。彼はこれを「オッセオインテグレーション」と名付けました。
それまでにも、幾多の研究者によって真鍮・銅などが人工歯根の素材に用いられたことがありますが、
すぐに腐食してしまい、人体に悪影響を及ぼすことがわかり、失敗の連続でした。
しかし、チタンはまさに゛すぐれもの″だったのです。彼は光学顕微鏡の観察で、骨とチタンが何のトラブル
も起こさずに結合することを確認した後、十数年にわたる安全性のテストを繰り返しました。
その結果、チタンは人体が拒否反応を起こすことなく、半永久的に結合する安全性の高い物質である確信
を得、この原理に基づくインプラント・システムを開発し、今日のインプラント治療の基礎を築いたのです。
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